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2025年12月09日 [横浜の通船・ラインボート ]

ブルーライト3号・メンテナンス現場レポート【塗装編】

はじめに


いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
今回は、昭和57年建造のブルーライト3号のメンテナンスの様子を、現場からお届けします。
トプ画

@ 一度目のドックから帰桟 → ブリッジの剥離作業へ


ドア交換やエンジン交換など、大掛かりな整備を終えて戻ってきたブルーライト3号。
次の工程はブリッジ(ハウス)周りの剥離作業です。
当初は塗装を塗り重ねる予定でしたが、思いの外塗装の浮きが見られたため、剥離してから塗装することになりました。

古い塗装を削り落とすため、グラインダーで一少しずつ剥離。
写真の通り、断面には黄緑・黄色・青・緑…と、時代ごとの色が重なっていました。
茶色の部分はFRPの素地です。

※FRP(Fiber Reinforced Plastics)とはガラス繊維などの丈夫な素材で強化したプラスチックで、軽くて錆びにくく、衝撃にも強いため、小型船や作業船の船体によく使われています。

ブル3年輪のような塗装断面▲グラインダーで削った断面。まるで“年輪”のように塗装の歴史がわかる一枚。
摩耗したグラインダー▲数時間の作業で刃が何枚も摩耗し、この日の作業は残り1枚の刃でギリギリ完走。

A ブリッジ周囲の養生 → 一気に真っ白へ


剥離が終わると、通常業務(送迎・通船)の合間を縫って養生・本塗り作業が行われました。
養生に3〜4時間、塗装はおよそ1時間ほどで終わったそうです。 週明けに出勤すると、ブリッジは真っ白に変身していました。
國吉さんと猪狩さん▲「どんなに養生しても塗り残しがあるもの」と笑顔で話してくれたのは、甲板員の國吉さん。
養生後のブル3▲写真中央がブルーライト3号。工程の進みが速すぎて、塗装の撮影は間に合わず…!

B ドック前の仕上げ作業 → 航行灯を交換


塗装後、ブルーライト3号は再びドックへ向かうため、大桟橋営業所での作業は一旦中断。
残されたわずかな時間で航行灯の交換を実施しました。

1回目は接触不良で点灯せず。2回目の調整で無事に点灯しました。
晴天だったため光が見えづらい環境でしたが、しっかり点灯が確認でき、船長もホッとひと安心。
航行灯配線処理▲揺れる船上での作業は見た目以上に大変。
航行灯▲無事に点灯した航行灯。

今後も、航行灯の土台の修繕・デッキ塗装など、ブルーライト3号のメンテナンスは続いていきます。

おわりに


ブルーライト3号のメンテナンスは、日々の運航の合間を縫って進められています。
船は海風や日差しを受け続ける“道具”だからこそ、お客様に安全で気持ちよく乗船していただけるよう、細かな部分の手入れを大切にしています。
これからも、現場で働く船たち、そして乗組員の想いをお届けしてまいりますので、今後の発信も楽しみにしていてください☺️
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ビフォーアフター

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