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2026年02月24日 [横浜の通船・ラインボート ]
冬の海はなぜキレイ?|東京湾・横浜港の海が澄んで見える理由
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
はたらく船の現場で仕事をしていると、季節によって海の色や透明度が変化していると感じることがあります。
あるとき、船員さんにその理由を尋ねてみると、『冬だからね〜』と一言。
内心「そうなの?!」と驚いたのを覚えています。
冬の海は澄んで見える──
今回はその理由を、気象条件や海の性質と合わせて紐解いていきます。
太平洋側の冬の特徴
冬になると、日本付近では「西高東低」と呼ばれる冬型の気圧配置が現れやすくなります。
この気圧配置では日本海側で雪や曇りの日が多くなる一方、
太平洋側では晴天の日が多くなる傾向があります。
関東・東京湾周辺でも、乾いた北西の季節風が吹きやすく、空気が澄みやすい季節となります。
この季節風は海面にも影響を与え、表層の海水を動かすことで海水の混合や循環を促します。
その結果、濁りの原因となる成分が拡散されやすくなり、海が比較的クリアに見える条件が整いやすくなります。
季節で透明度が変わる理由
海の透明度を左右する要素のひとつが「植物プランクトン」です。
植物プランクトンは、水温や日照条件などの影響を受けて増減します。
一般的に冬は海水温が低下し、プランクトンの増殖が活発になりにくい時期とされています。
そのため、水中の浮遊物が減少し、透明度が高くなりやすい季節といえます。
一方、春から初夏にかけてはいわゆる「春濁り」が発生しやすくなります。
水温の上昇とともにプランクトンが増加し、海の色が緑がかって見えたり、やや濁って見えることもあります。
また、日本近海を流れる黒潮は、比較的透明度の高い海流として知られています。
このように、季節の変化と海洋環境が組み合わさることで、海の見え方には違いが生まれます。
海の色については、過去の記事「海が青いのはなぜ?〜水深と色の関係〜」でもご紹介しています。ぜひご参照ください💁♀️
東京湾・横浜港の海の色はどう変化する?
東京湾や横浜港の海も、こうした自然条件の影響を受けています。
春から夏にかけては、水温上昇や河川からの流入物の影響により、海の色がやや濁って見える日が増えてきます。
しかし冬になると、
✅プランクトンが減少しやすい
✅海水の混合や循環が進みやすい
といった条件が重なります。
そのため、冬の晴れた日には横浜港でもすっきりと澄んだ海を見ることができます。
これは、前述のとおり「プランクトンの減少」と「季節風による海水環境の変化」といった要素が組み合わさった結果と考えられます。
▲大桟橋営業所でも、海底まで透けて見えるほど透明度が高くなる日があります。
おわりに
海の色や透明度は、季節や気象条件によって日々変化しています。
…とはいえ、そんな話はひとまず置いておいて。
冬だからこそ見られる澄んだ海の色にぜひ注目してみてください☺️
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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資料引用
気象庁 日本の天候の概説
東京都島しょ農林水産総合センター(東京湾便り)
冬、太平洋側で晴れの日が多い理由。




