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[横浜の通船・ラインボート ]

2026年07月07日

観音崎に戦争遺構が多い理由とは?船長との会話で知った東京湾の入口の歴史


はじめに


いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。


先日、ブルーライトをドックへ回航するため、横浜港から三浦半島へ向かっていました。


観音崎が近づいたころ、「あの辺りには昔からいろいろな歴史が残っているんだよ」と船長。


その話をきっかけに調べてみると、観音崎は東京湾の入口という重要な場所だからこそ、今もさまざまな歴史の跡が残っていることが分かりました。


今回は、船長との会話から知った観音崎のお話をご紹介します。


ブルーライトドックへ

歓迎なのに大砲を撃つ?礼砲に込められた意味


船長から聞いた話のひとつが、「昔は歓迎の意味で大砲を撃っていた」ということでした。


「歓迎なのに大砲?」と不思議に思いましたが、その理由を聞いて納得。


昔の大砲は、一度撃つと再び発射できるようになるまで時間がかかりました。そのため、港へ入る船は大砲を空撃ちして、攻撃する意思がないことを相手に示していたそうです。


つまり、大砲を撃つことは威嚇ではなく、相手への信頼と敬意の証でした。


こうした伝統は今も受け継がれています。東京湾の入口にある観音崎礼砲台では、友好国の軍艦が正式な外交ルートを通じて東京湾への訪問を申し入れた際に、歓迎の礼砲が行われています。


観音崎礼砲台

▲出典:海上自衛隊 「観音崎礼砲台における礼砲(横須賀陸警隊)」



なぜ観音崎には歴史が多く残るの?


観音埼灯台の周辺には、明治時代に築かれた砲台跡が数多く残されており、そのひとつが前述した礼砲台です。


今でも数多く歴史的構造物が残る理由は、観音崎が東京湾の入口に位置していることと深く関係しています。


東京湾へ出入りする船の多くは、この浦賀水道を通航します。現在でも、日本有数の海上交通の要所として、多くの貨物船やタンカー、客船などが行き交っています。


昔も今も、日本にとって大切な海の玄関口だからこそ、灯台や砲台などが整備され、この場所を見守ってきました。


さらに東京湾には、海の上に人工島を築いた海堡(かいほう)も造られ、首都圏の海を守る役割を担っていました。観音崎周辺に多くの歴史的な施設が残されているのも、この海域が古くから重要な場所だったことを示しています。


海堡については、以前公開したブログでも詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください。


▶【首都防衛】東京湾の海上要塞〜第三海堡跡地を訪ねて〜


▶東京湾に今も残る海上要塞『海堡』とは?


第二海堡

▲東京湾に残る第二海堡


今も残る歴史の跡


さらに船長は、岬の先に見えるコンクリートの構造物を指さしながら、「あの四角い石も昔の施設なんだよ」と教えてくれました。


一見すると、海に浮かぶ大きな岩のように見えますが、よく見ると壁には小さな窓のようなものがあります。


調べてみると、潜水艦の発する音を探知して位置を把握し、陸上の砲台が迎撃できるようにするための「聴測所」だったそうです。


水中聴測所

▲観音埼灯台を過ぎると見えてくる「観音崎水中聴測所跡」

水中聴測所

▲出典:YOKOSUKA MEDIA LIBRARY


周辺には、このような施設のほかにも砲台跡などが数多く残されており、現在は歴史を感じられるスポットとして見学することもできます。


以前ご紹介した観音埼灯台の記事では、砲台跡についてもご紹介しています。興味のある方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。


▶全国で16基だけ!登れる灯台・観音崎灯台に登ってみた!【神奈川県横須賀市】



おわりに


船長との会話をきっかけに、観音崎には美しい景色だけでなく、東京湾の入口として歩んできた歴史が今も残っていることを知りました。


観音崎を訪れる機会があったら、景色とともに、その歴史にも目を向けてみてください。


今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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参考文献


観音崎礼砲台 - Wikipedia

「歓迎します」→他国艦に向かってズドン!"礼砲"はなぜ始まった 今のルールは「経費節減」が目的だった!?|乗りものニュース

観音崎砲台附属 水中聴測所跡|Bunny The Flat

防備衛所 - Wikipedia

第二海堡とは?「東の軍艦島」とも呼ばれる歴史的な人工島をツアーで巡りました|ちば観光ナビ

写真提供・出典


海上自衛隊

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