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船についているタイヤの正体とは?|接舷作業を支える防舷材の役割
はじめに
今回のブログでは、船についているタイヤに注目したいと思います。タイヤがあるのは車じゃなくて?と不思議に思いますよね。実は船や港にもタイヤが取り付けられていることがあるんです。
今日はそんなタイヤに注目してみたいと思います。
船についているタイヤの正体
上の写真でも見られるような、船体の横や船首に取り付けられたタイヤ。実はこのタイヤ、「防舷材(ぼうげんざい)」と呼ばれる装備です。
船が岸壁に着くときや他の船に近づくとき、船体同士が直接当たると傷がついてしまいます。
そこでクッションの役割を果たすのが防舷材です。タイヤはゴム製で衝撃を吸収しやすく、耐久性も高いため、防舷材として広く利用されています。使われなくなったタイヤが再利用されることも多く、港では身近なリサイクル資材の一つでもあります。
リサイクル資材を活用したタイヤの第二の人生について書かれたブログはこちらからどうぞ💁♀️
船の安全を守る!タイヤの第二の人生【防舷材とは】
防舷材は港の作業を支えるクッション
港では、船が岸壁に接岸したり、作業船が大型船に近づいたりする場面が多くあります。
そんなとき、防舷材があることで次のような役割があります。
✅船体の損傷を防ぐ
✅衝撃をやわらげる
✅安心して船を近づける
普段あまり意識することはありませんが、防舷材は港の安全を支える大切な装備です。
ちなみに、ポートサービスの大桟橋営業所の桟橋にもタイヤが並んでいます。また、耐久性や見栄えの観点から、大型船や豪華客船が接岸する岸壁・桟橋などでは、タイヤではなく大型のフェンダーが使われることもあります。
▲船だけでなく桟橋の両サイドにもタイヤが取り付けられている
船位を保つときの“緩衝材”として活躍することも
ポートサービスの交通船(ボート)は、つなとりなどの繋離業務のほかにも、海の上の交通手段としても活躍しています。
東京湾に錨泊したり、速度を落として航行中の大型船に送迎する際、ボートは作業対象となる大型船(本船)に軽く接しながら船位を保つことがあります。
例えば、航行している大型船に横付けして、パイロット(水先案内人)が乗降する時、ボートの横に取り付けられたタイヤがクッションとなり、船体を傷つけることなく安全に接舷することができます。
また、波が高いときなどは、本船にボートの船首を押し当て、前進をかけることで、海上でも船の位置を安定させることができます。例えるなら、壁に手をついて、バタ足をするような状態です。強くキックすると、体が安定しますよね。キックをやめてしまうと、体は不安定です。
タイヤが船体を守ってくれるからこそ、お客様に安全に乗降していただくことが可能です。
▲実際にボートが本船に接する様子はこちらからご覧ください。
おわりに
船にタイヤが付けられているのは、大型船に接舷して作業する機会が多い交通船やタグボート、1日に何度も岸壁に接岸する漁船などでよく見られます。
港でタイヤが付いた船を見かけたら、「どんな目的で使われている船なのかな?」と想像してみるのも面白いかもしれません。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。




