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【船の給油】「バンカー」とは?語源は“石炭のベッド”だった!?

はじめに


いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
4月15日の投稿では、洋上での給油作業を支える「バンカーバージ」のつなとり作業についてご紹介しました。今回はその番外編として、バンカー(bunker)という言葉の由来を少し掘り下げてみたいと思います。 ビットから取り外す

バンカー=船の燃料?でもなぜバンカー?


「バンカーバージ」「バンカー船」と言えば、船に燃料を補給するための給油船のことをいいます。つまり、バンカーとは船の燃料のことを指し、「バンカリング」という言葉は、給油作業そのものを指します。
ところで、なぜ燃料をバンカーと呼ぶのでしょうか?

その語源は、なんと石炭庫!


バンカーという言葉のルーツは、石炭を燃料としていた時代の“石炭庫”にあります。
蒸気船が主流だった19世紀から20世紀初頭にかけて、石炭は船の動力の源でした。その石炭を積んでおく場所がバンカー(coal bunker)と呼ばれていました。
時代が進み、石炭から重油・軽油といった液体燃料へと変わっても、燃料=バンカーという呼び方だけは残りました。石炭

石炭の“寝床”?語源をさらに深掘り!


ちなみにバンカー(bunker)の語源をもう少しさかのぼると、「バンク(bunk)」という言葉にたどり着きます。これは船内の寝台や棚を指す言葉で、どちらも『囲いのあるスペース』『中に何かを納める空間』という意味があります。
つまり、「石炭庫(bunker)」とは、「石炭のベッド」のような存在だったのかもしれません。

――蒸気船のバンカーに静かに積まれた石炭が、エネルギーとして目覚めるのを待っていた――
そんな情景を思い浮かべるとロマンがありますね。石炭のベッド

おわりに


現在、「バンカー」は単に燃料の意味だけでなく、

・バンカーバージ(給油船)
・バンカリング(給油作業)
・バンカーサーチャージ(燃料費に関する付加料金)


といったように、さまざまな形で使われています。
ポートサービスでは、こうしたバンカーバージのつなとり作業を通じて、洋上での給油を支えています。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ポートサービスのブログでは、船の豆知識や『へ〜!』と言いたくなるような情報を毎週火曜日に発信中です。次回のブログもお楽しみに!

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参考文献
港湾業務用語集
舶用燃料の歴史と変遷
バンカー油 – Wikipedia

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