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2026年03月10日 [横浜の通船・ラインボート ]
コンテナ船の「縦列駐車」?巨大船が並ぶ港の現場
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
横浜港には、世界各国から多くのコンテナ船が入港しています。横浜市の発表によると、2023年には4,679隻のコンテナ船が入港しました。
横浜港は、日本有数のコンテナ取扱量を誇る港として知られ、多くのコンテナ船が日々入港しています。
港では巨大な船が岸壁に並ぶ光景も珍しくありません。遠くから見るとゆったり並んでいるように見えるかもしれませんが、実際の現場では「思っているよりも近い距離」で船が並んでいることもあります。
今回のブログでは、コンテナ船どうしの距離や、その間で行われるつなとり作業について、実際の現場での出来事をもとにご紹介します。
コンテナ船の大きさってどれくらい?
コンテナ船の大きさは、20フィートコンテナの積載可能数を示すTEU(Twenty-foot Equivalent Unit)という単位で表されます。
最大級のコンテナ船では24,000TEU以上のコンテナを積載することができ、船の長さは約400メートルにもなります。
400メートルといってもなかなか想像しにくいかもしれません。
例えるなら、東京タワー(高さ約333メートル)よりも長い船が海に浮かんでいるイメージです。
横浜港では、このような巨大な船が日常的に入港し、荷物の積み下ろしが行われています。
つなとりボートの役割
コンテナ船のような大型船が安全に着岸するためには、つなとりボートの存在が欠かせません。
ポートサービスが運航する全長およそ12メートルの小型船舶が、巨大なコンテナ船と岸壁を行き来しながら、係留ロープを受け渡す「つなとり」を行います。
巨大な船の接岸作業の裏側では、こうした小型船が重要な役割を担っています。
近い!船と船の間は約30メートル
ある日の作業現場では、接岸を終えたコンテナ船どうしの間隔が約30メートルほどしかありませんでした。
コンテナ船の全長が300メートル級だとすると、これは船体の長さのおよそ10分の1ほどの距離になります。
これを乗用車で例えると──
全長5メートルほどの車で考えると、前後50センチほどの隙間で縦列駐車しているような感覚です。
50センチの隙間で車を停めると想像すると、かなり緊張しますよね。
その様子は、まるで海の上で巨大なコンテナ船が「縦列駐車」をしているようにも見えます。
▲コンテナ船の間隔はわずか30メートルほど
パイロットとの連携で進む作業
この日の本船は、全長およそ170メートルのコンテナ船でした。
現場ではまず、ブルーライト3号が本船から出される係留ロープをすべて受け取る作業を行います。
ロープの取り回しが終わるまでは、本船はその位置を保ったまま待機します。
そしてすべてのロープを取り終えてから、本船が岸壁側へ少しずつ距離を詰めていきました。
このとき操船の指示を出しているのが、船に乗り込んでいる水先案内人(パイロット)です。
本船の操舵室からは、小型船や隣り合う船が見えにくくなる「死角」もあります。
船と船の距離が近い現場では、特に慎重な操船が求められます。パイロットの的確な判断と作業ボートの連携により、本船は安全に岸壁へと接岸していきました。
※本船:作業対象となる船のこと。
※水先案内人(パイロット):港の地形や潮流などを熟知し、大型船に乗り込んで安全な入出港をサポートする専門家。
おわりに
遠くから見ると整然と並んでいるように見えるコンテナ船も、現場ではパイロットやつなとりボートの連携のもとで安全に係留されています。
港の景色を眺める機会があったら、船と船の距離や、その間でつなとりをする”はたらく船”にもぜひ注目してみてくださいね☺️
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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