2025年10月07日 [横浜の通船・ラインボート ]
【台風シーズン到来】港で働く小型船舶の台風対策とは?
はじめに
長かった夏が終わり、朝夕には少しずつ秋の気配を感じるようになってきました。
一方で、日本の港にとって気を抜けない季節――それが「台風シーズン」です。
海とともに働く私たちにとって、台風は毎年必ず向き合わなければならない自然の脅威です。
今回は、2025年の台風状況やポートサービスが日頃から取り組んでいる台風対策についてご紹介します。

去年までの台風発生状況
気象庁の統計によると、台風の発生数は毎年およそ20〜30個前後で推移しています。
2024年も例外ではなく、26個の台風が発生しました。そのうち日本に上陸したのは2個、接近したのは11個でした。
こうやって数字を見ると、意外と上陸した台風の数は少ないと感じませんか?
しかし、近年は、地球温暖化の影響もあり「これまでにないような雨の降り方」や「非常に強い勢力を保ったまま接近する台風」が増えてきています。
台風の数自体に大きな増減はないものの、一つ一つの台風がより強くなる傾向があると指摘されています。
2025年の台風発生状況
気象庁の統計資料によると、2025年は9月25日時点で20個の台風が発生し、日本には3つの台風が上陸※しました。この数字はあくまで速報値で、今後も更新される可能性があります。
夏から秋にかけては海水温が高いため、勢力を保ったまま日本付近にやってくる台風も多く、注意が必要です。
※上陸した台風の数は、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合の数値です。
ポートサービスの台風対策
係留している船は、強い風や波の影響を受けやすくなります。関東に台風15号が近づいた際にも、大桟橋営業所では万全の対策を行いました。
船を普段と異なる場所へ移動したり、通常より多くのロープを使ってしっかり固定したりと、安全確保に細心の注意を払います。さらに、隣り合うボート同士を引っ張り合うように固定するなど、状況に応じて係留方法を工夫することもあります。


おわりに
台風は例年10月ごろまで発生が続きます。海の上ではもちろん、陸の上でも備えが欠かせません。まずは、お住まいの地域のハザードマップを確認して、自宅や職場がどんな場所にあるのかを知っておくだけでも安心につながります。特に浸水が想定される地域では、建物の上の階に避難することも選択肢のひとつです。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ポートサービスの公式アカウントでは交通船や横浜の魅力を発信中!
💁♀️ブログ
💁♀️YouTube
参考文献
気象庁 台風の統計資料
公益社団法人 東京湾海難防止協会 海の安全ジャーナル 夏号vol.11