[横浜の通船・ラインボート ]
2026年02月10日
横浜港で想定される津波とは?|地震・津波対策
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
先日、赤レンガに係留中のマリーンルージュにて、地震・津波に関する研修が行われました。
港で働く私たちにとって、地震や津波は決して他人事ではありません。
今回のブログでは、その研修の内容を振り返りながら、印象に残ったポイントをレポートとしてまとめていきます。
地震や津波が発生した際に「私たちはどう行動すべきか」を一緒に考えてみましょう。
研修の冒頭で語られた、東日本大震災の現実
研修の冒頭では、2011年3月の東日本大震災についての話がありました。
この震災では、約28,000隻もの漁船が被害を受け、多くの尊い命が失われるという、甚大な被害が発生しました。
また、亡くなった方の9割以上が津波による溺死だったとされています。
地震の大きさに加え、津波による被害の大きさが際立っていたことを、改めて突きつけられました。
津波はなぜ起こるのか
地震が発生すると、海底が大きく上下に動きます。
その動きによって海水が持ち上げられたり、逆に引き込まれたりすることで、海面に高低差が生じます。
この海面の上下運動が波となって四方へ伝わっていく現象が、津波です。
特に湾や入り江のような地形では、津波の高さが急激に高くなったり、想定外の方向から押し寄せる特徴があり、注意が必要だという説明がありました。
▲想定外の方向から津波を受けた例。※東日本大震災の津波の映像が流れます。
地震・津波情報はどう伝えられるのか
大きな地震が起きた際には、危険をいち早く知らせるために緊急地震速報が発表されます。
この仕組みは2007年から運用が始まりました。
研修では、2024年1月の能登半島地震を例に、関東では揺れが到達するまでに一定の時間があったことが紹介されました。
緊急地震速報は、行動を早めるための重要な手がかりとなります。わずかな時間の猶予であっても、その情報をどう受け取り、どう動くかによって、避難行動につながる可能性があります。
津波警報伝達システム|“音で伝える”避難情報
横浜市では、大地震による津波の発生が予想される場合に、迅速な避難行動を促すための「津波警報伝達システム」が整備されています。
市内各所に設置された屋外スピーカーから、気象庁が発表する大津波警報・津波警報・津波注意報に応じて、津波警報や避難指示などの緊急情報が自動的に放送されます。
研修では、実際の警報音源も試聴しました。
音を耳にすると、その緊迫感が強く伝わり、「迷っている時間はない」というメッセージを感じました。
津波警報伝達システムについては、横浜市のホームページでも詳しく紹介されており、警報音の試聴をすることができます。
※試聴される際は、音量や周囲の状況にご注意ください。
津波フラッグ|“目で伝える”避難情報
研修では、「津波フラッグ」についても紹介がありました。
津波フラッグは、津波などの緊急時に「水域から陸に上がって避難してください」ということを、視覚的に知らせるための旗です。
このデザインは、国際信号旗の「U旗」と同じもので、「貴船の進路に危険あり」という意味を持っています。
令和2年6月からは、日本でも海水浴場などで津波フラッグによる情報伝達が行われています。
音が聞こえにくい環境や、聴覚に障害のある方にも情報を届けるための、大切な手段の一つです。
具体的な数字で見る、横浜港周辺の津波想定
例えば、相模トラフで最大クラスの地震が発生した場合、ポートサービスが拠点を置く横浜市中区では、最大津波高さ3.7メートルが想定されています。
数字だけを見るとピンときませんが、3.7メートルは一般的な建物の1階分を超える高さです。
港で作業をしている目線で考えると、決して小さな数字ではありません。
実際、東日本大震災の際には、地震発生から約3時間後の17時38分に、横浜港で最大1.54メートルの津波が観測されました。
時間が経ってから到達する津波があることも、忘れてはいけないポイントです。
日頃の備えと、私たちにできる行動
災害時には、「正しい情報を知り、落ち着いて行動すること」が大切です。
また、津波が発生・予想される場合には、船舶が港外退避を行うケースもあります。
研修では近隣地域や航路の危険箇所や津波警報発令時の必須事項などが、改めて共有されました。
おわりに
これまで知識として知っていた内容も、具体的な数字や音、映像を通して学ぶことで、受け止め方が大きく変わりました。
今回の研修をきっかけに、「想定外をつくらない」ための備えを、日々の業務の中でも改めて意識していきたいと感じました。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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参考文献
横浜市HP 津波警報伝達システム
気象庁HP 津波フラッグ




