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2025年06月02日 [横浜の通船・ラインボート ]
【横浜の未来予想図】進化する臨海部と港の歴史
はじめに
2025年も、気がつけばもう折り返し地点。6月2日に行われた「横浜開港祭」のフィナーレには多くの人が集まり、港町・横浜が一層にぎわいました。
1859年の開港から発展と進化を続けてきた横浜。最近では、山下公園をはじめとする臨海部の新しい「まちづくり」の方針が横浜市から発表されました。水際線のデザインや歩行者のための導線整備など、“歩いて楽しい・居心地の良い空間”を目指した構想が盛り込まれています。
今回のブログでは、そんな未来の都市づくりに期待を膨らませながら、少しだけ時間を巻き戻してみたいと思います。
これまで、横浜の「まち」と「港」がどのようにつながり、どんな歩みを重ねてきたのか――。 その歴史を、改めて振り返ってみたいと思います。

開港の時代から、日本経済の成長とともに歩んだ港
横浜港が開かれたのは、1859年6月2日。欧米諸国との貿易の窓口として、異文化が交わる場所となりました。ここから、横浜の発展が始まります。
とくに戦後の高度経済成長期には、海上輸送の需要が急激に伸び、横浜港は自動車や工業製品の重要な輸出拠点へと成長。それに伴い、埠頭の整備や荷役作業の効率化、アクセス道路の整備など、港を支えるインフラも大きく進化していきました。
そして現代。まちはさらに次のステージへと進もうとしています。

横浜のまちづくり──歩いて楽しい臨港部へ──
前述のとおり、横浜は明治期の開港以来、日本の物流の中心地として発展を続けてきました。
人口も時代とともに増加し、高度経済成長期には急激な拡大を遂げ、現在では370万人を超える大都市へと成長しています。
こうした歴史とともに、近年ではインフラの整備だけでなく、市民や観光客の動線にも配慮した「にぎわい」と「居心地の良さ」の両立が、まちづくりの重要なテーマとなっています。
例えば、みなとみらい地区や山下公園周辺では、街路樹や花壇の整備が進められています。海沿いにはプロムナードやデッキが整備され、ベンチや休憩スペースも点在。ポートサービス周辺でも、”居心地の良さ”を実感することができます。
また、冒頭でも紹介した開港祭の他にも音楽やグルメ、スポーツなど、港町らしい開放感を活かした多彩なイベントが開催されています。市民や観光客が気軽に参加でき、まちに”にぎわい”をもたらしています。
移動をたのしむサインって?
横浜市の中心的な臨海エリアは、横浜駅からみなとみらい、そして山下公園へと続く海沿いのエリアに位置しています。
この地域には、音楽アリーナや観光スポット、ショッピング施設、歴史的建造物、そして美しい海の景色など、横浜ならではの多彩な魅力が集まっています。
こうした水辺の魅力をさらに引き立てるため、「水際線サイン」の設置に向けた検討が進められています。
今回示されたまちづくりの方針には、水際線のサイン計画や案内表示のデザインといった、視覚的にも楽しい空間づくりが含まれています。
過去の事例でいうと、ポートサービスのInstagramでも紹介した関内・桜木町エリアの“絵タイル”。
臨海部への動線を楽しく案内するこのタイルは、まちと港をつなぐ小さなインフラとして、都市空間の魅力づくりに一役買っています。

おわりに
今回ご紹介した“歩いて楽しい・居心地の良い空間”を目指した構想の他にも、横浜市では多彩な計画が予定されています。
絵タイルのように街に溶け込み、歩く楽しさを感じさせてくれるデザインが新たに誕生するのが楽しみですね。過去のブログでは、横浜の歴史や発展に伴うインフラの整備などにも触れています。ぜひそちらもご覧ください。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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参考文献
横浜市:令和7年度事業計画
横浜市:長期時系列データ
Wikipedia 横浜港