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2025年07月29日 [横浜の通船・ラインボート ]
【小型船舶】着ければ生存率2倍!?はたらく船の安全装備『ライフジャケット』とは
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
東京湾で通船・繋離船・警戒船などを運航する株式会社ポートサービスでは、お客様が安心してご利用いただけるよう、日々安全への取り組みを大切にしています。
その一環として、前回は「救命浮環」をご紹介しました。そして今回は「ライフジャケット」について、交通船部に導入した新しいライフジャケットとあわせてご紹介したいと思います。

ライフジャケットとは? – 法定備品としての役割
ライフジャケットの着用時は未着用時と比較して、生存率がなんと2倍も高くなると言われています。働く船の現場はもちろん、マリンレジャーでも欠かせない安全装備です。
日常的に目にする機会が少ない方も多いかと思いますが、ライフジャケットはいざという時に命を守ってくれるとても大切な装備です。
小型船舶には用途に応じて数種類のライフジャケットがあります。ここからは、全ての小型船舶に法定備品として搭載することができるタイプのライフジャケットの基準を紹介します。
主な基準(小型船舶安全規則 第53条より引用)
• 7.5kg以上の浮力があること(大人用)
水中で体がしっかり浮くための最低限の浮力です。
• 顔が水面上に保たれる構造であること
意識を失った際でも、顔が水中に沈まないよう設計されています。
• 目立つ色であること(オレンジや赤など)
発見されやすいよう、視認性の高い色が推奨されます。
• 誤った方法で着用できない設計であること
緊急時でも迷わず正しく着用できるような構造です。
• 笛がついていること
救助を求める際に使用します。


新しいライフジャケットを導入しました!
ポートサービス交通船部では、このたび新たにESPADA BJ2700型のライフジャケットを導入しました!
このモデルは、自動膨張式+手動併用型で、身体にフィットするスリムな設計が特徴です。軽くて邪魔にならず、動きを妨げません。さらに今回のモデルは…ポートサービスのロゴが印字された特注仕様となり、現場での統一感がアップしました。


おわりに – 「つければ浮くぞう」
夏本番を迎えて、残念なことにマリンレジャー中の事故が増えています。海上での事故は「着けていれば助かる命」が多く、国交省もライフジャケットの着用率アップを呼びかけています。
そんな中、国土交通省では着用を呼びかけるマスコットキャラクター、うくぞう君が活躍中!

ライフジャケットは、はたらく船の現場だけのものではありません。釣り・SUP・水上バイクなど、気軽なレジャーであっても、命を守る“お守り”として、身に着けたいですね!
ポートサービスでは、これからも安全・安心を第一に、運航を続けてまいります。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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※使用可能なライフジャケットは用途や航行区域によって異なるため、詳細は以下のリンクをご確認ください。
参考文献
小型船舶安全規則
国土交通省|小型船舶の検査制度について
日本小型船舶検査機構(JCI)|法定備品の紹介
ロゴマーク引用元 ライフジャケット着用推進イメージキャラクター「うくぞう君」