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2025年09月02日 [横浜の通船・ラインボート ]
【エンジン載せ替え】交通船ブルーライト3号のドック入りをレポート!
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
このたび、交通船として活躍しているブルーライト3号がドックに入ることになりました。普段のメンテナンスとは異なり、「大掛かりな作業」はドックで行われます。
果たして、どんな作業が行われるのか──今回は、貴重なドックでの写真と共に「ブルーライト3号」がドックに入るまでの様子をレポートします!
ブルーライト3号ってどんな船?
ブルーライト3号は、船舶関係者の送迎、港湾工事やイベント等での警戒など、さまざまな現場で活躍しています。
ブルーライト3号のスペック

ブルーライト3号は、ポートサービスで活躍している「鳥海」と同型の船で、同じ造船所でほぼ同時期に造られました。

ドック入りの目的
今回のドック入渠の目的は、老朽化などの理由により、エンジンを載せ替えるためです。
ドックとは船を陸上にあげて、修理や整備を行う施設のことをいいます。ドックに船舶を入れることを入渠(にゅうきょ)といい、ブルーライト3号は都内の隅田船舶工業株式会社 様のドックに入渠することになりました。
ブルーライト3号、ドックへ向け出発!
給油を終えたブルーライト3号は、横浜港を出発。曳航する城東丸に引かれ、都内の隅田船舶工業株式会社 様のドックを目指します。
航行中、ブルーライト3号のエンジンは低速で稼働。これは、プロペラを回転させることで、エンジンを止めたまま曳航される場合より水の抵抗を減らすためです。また、城東丸との距離が近くなりすぎないよう調整し、2隻を繋ぐロープを巻き込まないようにしています。



横浜港から都内のドックまでは約3時間の航行となりました。
浮ドックと呼ばれる水面に浮かべることができる凹型のドックでは、足元を4箇所ほど支えた状態で作業が進められます。さらに、エンジンの積み替え作業は場所を移動して、クレーンで吊り上げて慎重に作業が進められます。
浮ドック:凹型の形状をしており、内部のタンクに水を注水して船を導入し、水を抜いて浮上させる。
ドックの種類については以前のブログでも紹介しているので、ご参照ください。
おわりに
建造から40年以上が経過して、全体的に老朽化が進んでいたブルーライト3号。扉の修理やハウス(ブリッジ)の塗装なども予定しており、全ての作業が完了するのは数ヶ月後の予定です。新しいエンジンを搭載したブルーライト3号の活躍をお楽しみに!
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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撮影協力
隅田船舶工業株式会社
城東エンジニアリング 今野様