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【海に人が落ちたらどうする?】横浜港で行われた海中転落者救助訓練に密着!

はじめに


いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
今回は、東京湾水先区水先人会 様の主催により行われた海中転落者救助訓練の様子をご紹介します。この訓練には、タグボートやパイロットボートなど5隻の船舶が参加。ポートサービスからはパイロットボート「コンドル」が参加しました。

水先案内人の重要な役割については、過去のブログもご参照ください。

訓練 5隻が集結

海中転落者訓練とは?


横浜港では、日々多くの船が行き交っています。
もしも海に人が落ちてしまったら──
そのときに迅速かつ安全に救助できるよう、今回のような実地訓練が定期的に行われています。

この訓練の特徴は、各艇に乗船した水先案内人さんが実際に海に飛び込み、落水から救助までの一連の手順を実際に行う点です。水先案内人さんは普段使用している救命胴衣を着用し、私服にリュックサックを携行した通常時の想定で行います。

コンドルでの訓練


船ごとに救助装置の種類は異なります。自動で引き上げる装置を使う船や、ハシゴ状の装備を備えた船など、それぞれの船舶の大きさや設備に合わせた装置が用意されています。今回乗船した「コンドル」の場合は、滑車とロープを組み合わせた手動式の揚収装置で救助が行われました。
コンドル船内から
関係者が見守る中、コンドルの順番がやってきます。当日の気象条件は、気温29℃・水温29℃、風速3m、波の高さ0.1mと、比較的穏やかな海況でした。

しかし、これが荒天だった場合にはどうなるのか──

訓練を見学する側としても、実際の場面を想像させられます。また、当日は時折雨が強く降る場面もあり、順番が近づくにつれ、船上は緊張感に包まれました。
パイロット事前準備と飛び込み▲水先案内人さんは入水前に準備を整え、海に飛び込みます。
飛び込み▲救命胴衣が膨らんだことを確認。浮環投げ込み▲落水者に対してクルーが声を掛けながら救命具を投下。
引き上げ▲救命具の装着を確認した後、船尾に備えられた手動式の揚収装置で慎重に船上へ引き上げる。

海水温は29℃と高めでしたが、水中では思うように救命具を装着できなかったり、体力を奪われたりするなど、現実的な課題も見えてきました。安全かつ迅速に救助するためには、周りからの声掛けや日頃の備えがとても重要だと感じました。

他船の訓練ハイライト


コンドル以外の船でも、それぞれの装置を使った救助訓練が行われました。船尾に自動の揚収装置を備える船や、横方向から引き上げるタイプの船など、港で活動する船の特性に応じた工夫を見ることができました。
タグボートの訓練@▲船首側からパイロットさんが飛び込み、救命浮環が投げ込まれる。タグボートA▲手早くハシゴ状の揚収装置が用意される。水に濡れているとハシゴを登るのは大変そう。

おわりに


訓練が終わり、水先案内人さんが船上に戻ったときには安堵感が広がりました。実際に人が海に飛び込むことでしか分からない課題や気づきがあり、日頃の備えの大切さを強く感じます。また、訓練中は落水者に声を掛けるクルーの後ろで別のクルーがロープを操作するなど、連携の大切さを目の当たりにしました。声かけの重要性や日頃の備え、チームワークの大切さが強く印象に残る訓練となりました。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 ポートサービスでは、安全な運航のために、訓練の実施や日々の点検などに積極的に取り組んでまいります。

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