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【身近なギモン】船はなぜ倒れないの?しくみを船長に聞いてみた
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
横浜港には毎日たくさんの船が入出港しています。たとえば、海面から十数階分もの高さがある豪華客船や、10万トン級のコンテナ船。ポートサービスのYouTubeでも、入出港をサポートする様子をお届けしています。
そんな大きな船を見て、「あんなに高くて重い船が、風や波を受けてもひっくり返らないのはなぜ?」と思ったことはありませんか?
そこで今回は、ポートサービスの船長に直接聞いた、船が倒れないヒミツをご紹介します☺️
そもそも船はなぜ浮くの?
船が水に浮かぶのは、浮力という水が押し返す力がはたらくからです。船の中はたくさんの空気を抱え込んでいるので、どんなに大きな船でも浮かぶことができます。
浮力のしくみについては、
こちらのブログ
で詳しくご紹介しています。
今回はその先、「浮いている船が、なぜ倒れないのか?」というお話です。
船は「起き上がり小法師」と同じ?
船長にこの疑問を投げかけてみると、「船は起き上がり小法師と同じなんですよ」という答えが返ってきました。
起き上がり小法師を指でつついても、ゆらゆら揺れるだけで、すぐに起き上がります。これは、起き上がり小法師の底に重りが入っていて、重さの中心(重心)が下のほうにあるからです。
船もこれと同じで、重いものをできるだけ船の下のほうに置くことで、重心を低くしています。
つまり、船を安定させるための基本は、「重いものを下にする」こと。
大きな船はバラスト水、小さな船はエンジンが“重り”
では、船の“重り”は何だと思いますか?実は、船の大きさや種類によって異なります。
🚢 大きな船:バラスト水
大型のタンカーやコンテナ船では、船の底にあるタンクに海水を入れて、重りのように使うことがあります。これをバラスト水といいます。
特に荷物を降ろして船が軽くなったときなどにバラスト水を積み、船の安定を保ちます。
※バラスト:船の安定のために積む調整用の重りのこと
※船の安定には、重心の位置だけでなく「復原性」も関係しています。
⛴️ 小さな船:エンジンやオイルタンク
「交通船にもバラスト水は入っている?」──船長に聞いてみると、「交通船はバラスト水ではなく、エンジンやオイルタンクが重りの役割をしている」とのこと。
交通船のような小型船舶では、エンジンやオイルタンクなどの重量物が船の下のほうに配置されています。
これらの重いものが低い位置にあることで、船の安定に役立っています。
大きな船も小さな船も、「重いものは下に」という基本的な考え方は同じです。
▲船の断面イメージ:青い部分がバラスト水のタンク
おわりに
重いものを下に置いて重心を低くする──。
大きな船ではバラスト水を使い、小さな交通船ではエンジンなどの重量物を低い位置に配置するなど、船の大きさや種類に応じて、安定して航行するための工夫がされています。
海で大きな船を見かけたら、見えない船底の工夫を想像してみてください。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。





