2025年05月13日 [横浜の通船・ラインボート ]
乗り物酔い対策の新常識!船のエンジン音が“酔い”を和らげるかもしれない話
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
「乗り物酔いに効く音がある」──そんな驚きのニュースが最近話題になっています。
これまで乗り物酔い(船酔い)といえば、「薬を飲む」「前日はよく寝る」「ツボを押す」などが定番でしたが、今回はまさかの“音”がカギを握るというお話です。
まずは、乗り物酔い(船酔い)の原因について見ていきましょう。

乗り物酔いの原因って?
乗り物酔い(船酔い)は、耳の奥にある三半規管の情報と、目から入る視覚情報のズレによって、脳が混乱することで起こります。
脳が「身体は動いていないのに景色は揺れている」と感じることで自律神経が乱れ、吐き気やめまいなどの症状が出ます。
ポートサービスがおすすめする基本の「船酔い対策」
以前のブログでも紹介した定番の船酔い対策3選を、ここで改めてご紹介します!
酔い止め薬を活用する
✅乗船の30分前に服用するのが効果的。不安の軽減にもつながります。
しっかり睡眠をとる
✅前日の睡眠不足は酔いやすさを高めます。万全の体調で臨みましょう。
ツボ押し(内関など)
✅手首の内側にある「内関(ないかん)」は、船酔いに効くとされる有名なツボです。

話題の新対策:100Hzの音が乗り物酔いを和らげる?
名古屋大学などの研究チームによると、
「100Hz、音量65.9dBの純音を約1分間聴くことで、乗り物酔いの症状が軽減された」
という結果が報告されました。
純音:1つの周波数だけで構成された、非常に単純でクリアな音のこと。
この音は、人間の自律神経に働きかけ、気分の落ち着きやバランスの回復に役立つ可能性があるそうです。では、100Hzや65.9dBとは、具体的にどんな音なのでしょうか?
100Hzって?
- バスドラムの「ドン」という低音
- 大型バスや船のエンジンが響く「ゴーッ」という音
- 波が岸壁に打ち寄せる音
これらに共通するのが、体の深部に響くような重低音──つまり100Hz付近の周波数です。
ポートサービスが運航する小型船舶も、まさにこの「ゴーッ」と響く重低音とともに走っています。つまり、船のエンジン音が乗り物酔い(船酔い)に効果があるかもしれないんです!
▼ぜひYouTubeで音を聴いてみてください!
65.9dBって?
65.9dB(デシベル)は、日常生活でいうと「普通の会話」や「静かな掃除機」「一般道を走る車のロードノイズ」に近い音量です。
- 静かな掃除機やハンドブレンダーの稼働音(約65.9dB)
- 車のロードノイズや走行中の車内音(約65.9dB)
- 普通の会話(60〜65dB程度)
静かな環境ではやや気になるレベルですが、「うるさい」と感じるほどではありません。
シーンとした図書館よりも、少しざわついたカフェの方が『むしろ落ち着く』と感じられることにも納得です。

おわりに
旅行を楽しみたいと思っていても、乗り物酔いが心配…という方も多いのではないでしょうか。
ゴールデンウィークは明けたばかりですが、今回ご紹介したような対策を知っておくと、これからの旅をもっと楽しめるかもしれません🎵
そして、船に乗る際は「エンジン音」にもぜひ注目してみてください😀
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参考文献
夏休み前に知っておきたい!船酔いしない方法 3選(株式会社ポートサービス公式ブログ)
科学者らが乗り物酔いを軽減するユニークな100Hzの音を発見
A unique sound alleviates motion sickness
Just 1-min exposure to a pure tone at 100 Hz with daily exposable sound pressure levels may improve motion sickness
デシベルの体感目安一覧!意外と知らない基本に迫る
※本ブログは最新の研究やニュースをもとに情報提供を行っています。体調や個人差によって効果は異なるため、従来の対策と併せてご活用ください。