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[横浜の通船・ラインボート ]

2026年04月10日

(仮)昔の船乗りはどうしてた?船酔いのはなし【船酔い歴史編】

はじめに

いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。

船に乗ると気になる「船酔い」。

今では酔い止め薬や、揺れを軽減する装置のおかげで、以前より快適に過ごせるようになりました。

では、こうしたものがなかった時代、船乗りたちはどうしていたのでしょうか。

今回は、船酔いと向き合ってきた歴史をのぞいてみたいと思います。


船酔いは昔から“身近”なものだった?

15世紀後半から17世紀ごろの大航海時代、

船酔いは船乗りにとって日常の一部だったといわれています。

当時の船にはスタビライザーのような揺れを抑える仕組みはなく、

体が慣れるまでつらい時間が続くことも珍しくありませんでした。


日本の船乗りたちの場合

では、日本ではどうだったのでしょうか。

江戸時代、日本は鎖国政策により海外との往来が制限されていました。

さらに幕府は、外洋を航海できる大型船の建造も制限していたため、

遠くの海へ出る機会や技術は限られていました。

そのため、大きなうねりのある外洋に慣れている人は多くなかったと考えられます。

そんな状況が変わるきっかけとなったのが、

1853年のペリー提督の来航です。

これを機に日本は西洋の航海技術を取り入れ、

その流れの中で建造されたのが咸臨丸(かいりんまる)でした。

咸臨丸は、日米修好通商条約の批准書交換※のために渡米する使節団を支援する目的で、

約37日をかけてサンフランシスコへと到達しました。

※批准書:国どうしで決めた約束(条約)を、正式に認めたことを示す書類


幕末の英雄も抗えなかった「船酔い」

この船に船長(キャプテン)として乗っていたのが、後に活躍する勝海舟です。

しかし、船長をはじめ、多くの日本人が「船酔い体質だった」と数々の文献に記されるほど、

航海中は強い船酔いに悩まされていたそうです。

咸臨丸は帆と蒸気機関を併用した当時の船で、

現在の船のように揺れを抑える仕組みはありませんでした。

外洋の大きなうねりに加えて、船の揺れやすさも重なり、

船酔いにつながったと考えられます。


おわりに

今ではさまざまな対策によって、船酔いは防ぐことができるようになりました。

それでも、かつての船乗りたちは、揺れの中で体を慣らしながら、厳しい航海を乗り越えてきました。

船に乗る機会があったら、そんな時代に少し思いをはせてみると、感じ方が変わるかもしれません。

ちなみに、船酔いは、「揺れ」そのものだけでなく、目からの情報と体の感覚のズレによって起こるともいわれています。

船を降りたあともしばらく揺れているように感じるのも、体が揺れに適応しようとする働きのひとつだそうです。

少し長くなったので、船酔いのメカニズムと対策は、次週公開の「(仮)船員も実践!ゴールデンウィークのお出かけ前に知っておきたい船酔い対策」でご紹介します。どうぞお楽しみに。


今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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