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2023年03月14日 [安全に関して]
船上での危険に備えて【海上保安庁によるテロ対応訓練】
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
先日、横浜海上保安部のみなさんのご協力を受けて、テロ対応訓練を実施しました。場所は、ポートサービスの観光船 マリーンルージュ。いざ、というときに備えて社員一同訓練してきました。今回はそのときの様子をリポートします💁♀️
もくじ
セルフディフェンス…自衛
ポートサービスではこれまでにも定期的にテロ対応訓練を実施しているということで、今回はセルフディフェンス=自ら身を守る方法を中心にお話と実演をしていただきました。
◇不審者への気づき:不審者情報をどのように共有するか?
いざという時、不審者情報をどのように共有するか決めておくことが大切だとご指導いただきました。
例えば、マリーンルージュでの船内放送や無線。一見業務連絡のようなメッセージを事前にとりきめておいて、 『不審者かもしれない』と気付いたときにいち早く知らせる…といったことです。不審者に悟られることなく不審者情報を共有することで、事故や事件を未然に防ぐことができますね。
◇危険への認識:自分がどれくらい危険に対応力があるのか?
危険に備えて…と言っても、いざ危険な場面に遭遇したとき、何ができるでしょうか?
訓練会場では、保安部の方から『格闘技経験のある方は?』という質問がありました。しかし、みんな顔を見合わせているだけで、手を挙げる人はいませんでした。
確かに格闘技経験でもなければ、戦うという場面に遭遇することはありません。自分が危険への対応力がないと知ることで、何ができるか?を考えたいですね。
不審者と対峙したら
例えば武器を持った不審者が暴れていたら…どんなことができるでしょうか?
穏やかに『やめてください!』と声をかけるのと、
大きく、強い命令口調で『やめろ!!』と声をかけるのでは、相手(不審者)へ与える印象は異なります。保安部の方が声による威嚇の実演をしてくださいましたが、とっても迫力があり、圧倒されました。
そして、訓練で声を出せなければ、本番でも声が出せません!と念押しがあり、ポートサービス社員も声を出して応戦しました。
身近なもので身を守る
いざ危険な場面に遭遇したとき、護身用具や武器があるとは限りません。そこで、今回はマリーンルージュ船内にあるもの…椅子やテーブルを使って、どのように身を守るかアドバイスして頂きました。
例えば、椅子を倒して不審者の通り道をふさぐ、家具を盾の代わりにするなどです。普段から、身の回りにあるものが危険に遭遇したときにどのように使えるか認識しておくと良いですね。また、消火器や非常口の把握しておくことも大切です。
護身用具の説明と実演
❖さすまたの使い方実演
⇒距離をとり、威嚇する
☆大きな声での呼びかけと連動することで効果増
⇒叩くなど、武器として使う
☆すねへの攻撃による痛みで、通報への時間をかせぐ
⇒胴に刺し込んで、押しのける
この使い方が最もポピュラーな気がしますが、なんと最終手段なんだとか。というのも、この使い方には弱点があり、柄の部分を掴まれてしまい、力負けしてしまったら形勢逆転する可能性があるそうです。実際に試すと、力のある不審者側に力があった場合、防御する側(さすまたを持っている方)が体を大きく振られてしまいました。
❖ロック式さすまたの使い方実演
力が加わることでロックがかかるタイプのさすまた
☆足元を狙うのが効果的
実際に手にしてみると、重たくて思ったとおりに動かせません。柄も長いため、室内のように限られたスペースだと取り回しが難しかったです💦
この他、足元をロックした上で足元を揺さぶったり、2つのさすまたを使うなど、護身用具をうまく連携させることで格闘技経験のない人でも体格の良い保安部の方(不審者役)に応戦することができました。
まとめ
今回は船内でしたが、通勤中だったらどうする?エレベーターの中だったらどうする?…と危険に備えて想定しておくことが大切ですね。
また、今回の訓練のように不審者役と対応する側に分かれて、シミュレーションをしておくことも、いざというときの状況判断を養うことに役立ちます。
おわりに
ポートサービスでは定期的に今回のような訓練を実施し、お客様に安心して乗船して頂けるよう備えています。では、次回のブログもお楽しみに🎵
横浜海上保安庁 保安部の皆様、ご指導ありがとうございました(`・ω・´)ゞ
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