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つなとりボート(繋離船)とは?大型船の入出港を支える仕事を解説
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。大型船が港に着くとき、その周りをちょこまかと動き回る小さな船を見かけたことはありませんか?
あの船がつなとりボート(繋離船)です。大型船と岸壁の間をつなぐ、いわば"海の橋渡し役"。今回は、つなとりの仕事を詳しくご紹介します。
つなとりとは?
つなとりとは、大型船が港に出入りする際に行われる係留ロープの受け渡し作業のことです。正式には繋離船作業(けいりせんさぎょう)と呼ばれています。
大きく分けて2つの作業があります。
- 綱取り:入港する船のロープを受け取り、岸壁のビット(係船柱)につなぐ作業
- 綱放し:出港する船のロープを岸壁のビットから外す作業
この一連の作業を担うのが、ポートサービスの小型船舶──つなとりボートです。
なぜ、つなとりボートが必要なの?
「大型船から直接ロープを岸壁に投げればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
実は、大型船の係留ロープは非常に太く、海水を含むと人力では引き上げられないほどの重さになることもあります。岸壁の形状や条件によっては、サンドレット(おもり付きの投げ綱)で岸壁に渡す場合もありますが、つなとりボートが船と岸壁の間に入ってロープを受け渡す作業が必要になる場面は多くあります。
また、船首側はサンドレットで渡し、船尾側はつなとりボートが担当する──といったケースもあり、現場の状況に応じて柔軟に対応しています。
さらに、大型船の周囲にはタグボートが作り出す強い水流が発生していたり、風や潮流で船体が動いたりと、現場は常に変化しています。その中を小回りの利くつなとりボートが機敏に動き回り、安全にロープをつないでいきます。
つなとりの流れをざっくり解説
つなとり作業は、ざっくりとこんな流れで進みます。
まず、お客様からボート手配の依頼が入ると、陸上の配船オペレーターが入出港する船舶の情報を確認し、最適なボートと作業員を手配します。
作業開始前には本船からの指示を、船長・作業員間で共有。入港してくる本船に接近し、降ろされた係留ロープを受け取ります。受け取ったロープを岸壁側へ運ぶと、今度は岸壁の陸上作業員がロープを受け取り、ビットに固定します。大型の船舶のロープは海水を含むと非常に重くなるため、専用の車両で引っ張り上げることもあるそうです。これを船首側・船尾側と繰り返し、すべてのロープが取り終わると作業完了です。
ロープの本数は船の大きさや天候などによって変わります。作業員との連携や船長の判断、現場のチームワークが欠かせません。
こんな現場でも活躍しています!
つなとりボートが活躍する場面は、一般的な岸壁での作業だけではありません。ポートサービスのYouTubeでもさまざまな現場をご紹介してきました。
全長300mのLNG船のつなとり
巨大なLNG船(液化天然ガス運搬船)の接岸では、タグボート3隻とつなとりボート2隻が連携。船尾側だけで8本のロープを取る、迫力の現場です。
バンカーバージ(給油船)のつなとり
洋上で大型船に燃料を届けるバンカーバージ。岸壁ではなく船腹のビットにロープを固定する、ちょっと特殊な作業です。
巨大タンカーのつなとり
まるで壁のようにそびえる巨大タンカー。後方側だけで7本ものロープが使われた現場の様子を、ドライブレコーダーの映像とともにご紹介しています。
おわりに
つなとりボートは、大型船の安全な入出港に欠かせない"縁の下の力持ち"です。
港で大きな船が岸壁に近づいていく光景を見かけたら、その周りで動き回る小さな船にもぜひ注目してみてください😊
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。







