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2025年10月21日 [安全に関して]

【アルタイル】横浜港の交通船事故対応訓練|乗組員が体験する火災・救助訓練をレポート

はじめに



いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
今回は、10月に行われた「交通船事故対応訓練」の様子をご紹介します。
サムネ

訓練の目的



この訓練は、万が一の火災発生時に、乗組員や営業所スタッフが迅速かつ安全に対応できるようにすることを目的としています。
今回はパイロットボート「アルタイル」を使って、機関室火災を想定したリアルな訓練が行われました。

訓練のシナリオ


「アルタイルは港外から大桟橋営業所向け、ベイブリッジ付近を航行中」と想定。事前に訓練の諸注意などの説明を受けたあと、乗組員と乗客役に分かれて訓練がスタートしました。

乗組員の「機関室の警報が鳴り、機関室から自動拡散型粉末消火器が噴射したと思われる音がしました」の第一声で訓練が開始しました。訓練とはいえ、船内には緊張が走ります。
スタート

火災発生〜初期対応


● 機関室で火災が発生。警報が鳴る。
● 船長・機関長が連携して主機停止・密閉消火。
● 乗客役の職員を前部甲板に避難誘導。
機関室へ▲船長の指示を受け、機関室へ。水密扉を閉鎖。
密閉▲水で濡らした布で開口部を塞ぎ、密閉消火を行った。

救助対応と海上保安部との連携


● 大桟橋営業所への通報・救助要請。
● 乗客の海中転落を想定した救助訓練(救命浮環の使用)
● 巡視艇・消防船の到着を想定した救助対応。
浮環▲乗客が海中に転落した想定の救助訓練。狙った場所に浮環を投げ込むのは案外難しい。
接舷▲救助船がアルタイルに接舷した想定。安全を確認しながら移乗する。

避難誘導や救命具を実際に海中に投げ入れる体験を通じて、状況判断の難しさや操作のコツを学ぶことができました。
こうした体験は、緊急時に冷静で安全な行動をとるために非常に重要です。
消火訓練▲ポンツーンで行われた消火訓練

おわりに


アルタイルでの事故対応訓練が終了した後は、ポンツーンでの消火訓練、さらに大桟橋営業所に移動して心肺蘇生法・AED取扱訓練が行われました。ポートサービスでは、日々の安全運航はもちろんのこと、非常時に備えた訓練を定期的に実施しています。これからも、お客様に安心してご乗船いただけるよう、社員一同、安全への取り組みを続けてまいります。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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