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ウォータージェット搭載!双胴船 ポートキャットスリー【洋上風力発電】

はじめに



ポートサービスは横浜港での通船事業の実績を活かし、秋田の洋上風力発電の現場をサポートしています。

洋上風力の現場に携わる人々を安全に送迎するアクセス船は、高い荒波、絶えず吹く海風の元でも、安全に航行する必要があります。そして、今回ご紹介するのは、秋田で活躍している双胴船 ポートキャットスリー。では、今回も秋田の写真と一緒に見て参りましょう🎵


洋上風力発電の現場で活躍する双胴船 ポートキャットスリーって?

ポートキャットスリー横からこの写真を見て、普通の船と何が違うの?と思われた方も多いと思います。ポートキャットスリーは双胴船型と呼ばれる船。文字通り2つの胴体があるんです。

双胴船は2つの胴体を甲板で結合させて1隻にした船のことを言います。そのメリットは優れた安定性造波抵抗の低さ。また、各胴にエンジンとプロペラがあるので、高速での航行ができます。

ちなみに、ポートキャットスリーの大きさは 19.85×6.30×1.80(m)、総トン数 19トンとなっています。

◆造波(ぞうは)抵抗とは?◆


造波抵抗とは、船などが動いた動いたときに波を作り出すことによって受ける抵抗のこと。高速になればなるほどその抵抗は大きくなるので、高速と造波抵抗の低さを両立した双胴船は機動力が求められる現場に適した船と言えます。実際に、洋上風力発電現場へのアクセス船のほか、消防船や海洋調査船などに採用されています。


スピードが出る秘密は?



スピードが出る秘密はポートキャットスリーに装備されたウォータージェット推進装置
ウォータージェット推進は、船舶の推進方式の一つです。船底から汲み上げた水を、主機(動力源)により動作する高圧ポンプで後方のノズルから勢い良く吐出する事で推進力を得ています。
ポートキャットスリー後ろ
YouTubeにはポートキャットスリーの試運転時の動画が公開されていたので、圧巻のスピードをご覧になりたい方はこちらもチェックしてみてください💁‍♀️航行している様子を見ると、推進器の違いがよくわかりますよ✨
ポートキャットスリー試運転動画

ウォータージェット推進のメリット


イラスト2水流イラスト1横から見た図
◆ノズルの噴射方向を変える事で船の向きを変えられるため、操船技量にかかわらず安定したアクセスが可能。


◆ノズルの逆噴射機構を用いた急制動が可能。この時、後方に出た水流を装置が受け止め、前方へ流れる水流が推力となる。また、左右前方後方に水流が出る形(上から見るとXのように水流が出る)となり、その場で船位を保持することが可能。つまり、アンカーが必要ないというメリットもある👀

◆スクリュープロペラでは不可能な超微速航行や高速航行が可能。ポートキャットスリーの航海速力は20ノット(約36キロ)


◆船底部に突出部分が無いため、水深の浅い区域での航行が可能。


…などなど、たくさんのメリットがあります。推進器の違いはこちらで分かりやすく解説されていますので、もっと詳しく知りたい方は是非ご覧ください☟
【船はどうやって進む?現在のプロペラに至るまでのあゆみ】


おわりに



いかがでしたか?今回はいつもとちょっと違う船のお話でした💁‍♀️🚢推進器にも注目してみると、船に乗る楽しみが増えるかもしれませんね✨今回も最後まで読んでくださりありがとうございました🎵

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資料引用

ウォータージェット推進 - Wikipedia
PORTCAT THREE – ツネイシクラフト&ファシリティーズ
造波抵抗とは - コトバンク
動画 dekotora4444様
CTV向けウォータージェット推進装置リーフレット
三菱重工、洋上風力発電所用交通船(CTV)向けにウォータージェット推進装置を開発・受注: 日本経済新聞

イラスト引用

仕組みイラスト:Ship's Waterjet System (cut view)
制動方向イラスト:WaterJet Forward,Back,Side,Turn

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